このページでは『りんごかもしれない』の絵本を保育士目線で紹介します!読み聞かせの際のポイントも一緒にご紹介するので参考にしてみてください。
著者 | ヨシタケシンスケ |
出版社 | ブロンズ新社 |
出版年月日 | 2013年4月25日 |
ページ数 | 32ページ |
販売価格 | 1,540円(税込み) |
『りんごかもしれない』の簡単なあらすじ
ある日学校から帰ってきた《ぼく》は、テーブルの上に置いてあるりんごに気が付きます。
でも…もしかしたらそれはりんごではないかもしれない。大きなさくらんぼの一部かもしれないし、中身はぶどうゼリーなのかもしれない。このりんごはもしかしたら髪の毛が欲しいのかもしれない。りんごの表面をよーく見てみると、小さな宇宙人がたくさんいるのかもしれない。このりんごには兄弟がたくさんいるのかもしれない・・・
考えれば考えるほど面白い発想がたくさん浮かんでくる《ぼく》。
一気に《ぼく》の空想の世界が広がります。
保育士から見たこの絵本のおすすめポイント!
この絵本のおすすめポイントは、いろいろな想像の世界を楽しむことができる点です。ひとつのりんごから、いろんな世界に連れて行ってくれます。とてもファンタジックに描かれているので、子どもでも理解しやすくとても楽しい絵本となっています。
この絵本のおすすめ年齢層
4歳児、5歳児さん以上のお子様におすすめです。お話の内容もよく理解でき、「もしかしたら・・・」の世界を一緒に想像して楽しむことができるかと思います。
子どもの反応と読み聞かせのポイント
この絵本を実際に読んでみると、「えー、絶対そんなことない!」と笑って言う子が多い印象です。しかし、読み進むうちに「ありえない」と言っていた子どもたちもヨシタケシンスケさんのワールドにいつの間にか夢中になり…最終的には保育者と一緒に笑いながら想像の世界を楽しんでいます。そして、絵本の時間になると「りんごかもしれない読んでー!」とリクエストがくるほど、子どもたちに人気の絵本になります。
読み聞かせのポイントとしては、文章のほかに《ぼく》のセリフや絵の説明などチョコチョコと文字が書かれているのですが、それをとばさずにしっかりと読むことです。これだけで絵本が何倍も面白くなります。
さらにこの絵本は、「いろいろな見方があるよね」と、発想の転換の練習にもなるのでは…と思っています。実際に私自身もこの絵本を読んでから、目に見えるものだけを信じて断定するのではなく、いろいろな見方で本質をとらえていくべきだな…と感じました。(読書感想文みたいになってしまった)
この絵本を読めば、普段の保育や子育ての中で、子どもたちといろいろな考え方をしていけるようになるのではないでしょうか。
子どもにも大人にも響く、素敵な絵本となっております。ぜひ読んでみてくださいね。
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