このページでは『ぜったいにおしちゃダメ?』の絵本を保育士目線で紹介します!読み聞かせの際のポイントも一緒にご紹介するので参考にしてみてくださいね。
著者 | ビル・コッター |
出版社 | サンクチュアリ出版 |
出版年月日 | 2017年8月26日 |
ページ数 | 32ページ |
販売価格 | 1,078円(税込み) |
『ぜったいにおしちゃダメ?』の簡単なあらすじ
絵本を開くと、今すぐにでも押したくなるようなボタンと謎のモンスター《ラリー》が登場します。
いかにも「押してください!」と言わんばかりに設置されているボタン。しかしラリーはこのボタンを絶対に押してはいけないと言うのです。
ダメ、と言われたらやりたくなるのが人間の心理。ボタンを押したい気持ちを抑えきれず…ポチッ!ついにおしてしまった…
するとラリーの体に様々な変化が!体の色が変わったり水玉模様になってしまったり…
一体ラリーはどうなってしまうのでしょうか…
保育士から見たこの絵本のおすすめポイント
なんといってもこの絵本のおすすめポイントは子ども参加型絵本だということです。ダメだと言われていたのにボタンを押してしまったハラハラ感、ラリーがどんどん変化していくドキドキ感、それを一緒に楽しみながら読んでいくことができます。
保育者がアドリブを加えて読み方を変えていきやすい点もおすすめポイントのひとつです。
この絵本におすすめの年齢層
2歳児のお子様から楽しむことができるかと思います。
乳児向けの絵本ですが、読み方次第では幼児さんでも楽しく読むことができるでしょう。
子どもの反応と読み聞かせのポイント
この絵本を読んで保育者がボタンを押そうとすると、みんな揃って「ダメーーー!!!」といいます。それを押し切ってボタンを押すと、「こいつ…押しよった…」と言わんばかりの沈黙。笑
しかしラリーに変化が起こるたび、「もう一回押してみて!」という反応にわかっていきます。
絵本の中では、ラリーを元通りに戻すため『おなかをこちょこちょしてみて』や『絵本をぶんぶん振ってみて』などいろいろな注文が出てくるのですが、「拍手をしてみて!」や「○○の真似をして!」などと自由にアレンジしてみると、もっと子どもたちが参加でき、盛り上がると思います。
私が実際にしている楽しみ方のひとつですが、ラリーのパペットを作り(今回はフェルトで作りました)、絵本が終わったタイミングでエプロンの中から登場させます。事前にエプロンの中に潜ませておかないといけませんが…
「待って!僕はここだよ!みんな!」などと言いながらエプロンな中で手を動かし、子どもたちを注目させます。それから満を持してラリーを登場させると子どもたちは大喜び!その後はラリーを演じて子どもたちと会話をしてみましょう。
このラリーのパペットは、普段の保育の中でも大活躍しますよ。(ラリーを棚の上などに置いて、見ていてもらうだけで子どもたちのがんばりパワーがアップします!)
乳児さんはもちろん、幼児さんでもとても楽しんでくれていました。
展開していきやすい絵本かと思いますので、自分だけのいろいろな読み方で子どもたちに読んであげてくださいね。
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